(50)アヤメ平
“アヤメ平”と聞くと,どうしたってアヤメが咲き乱れる湿原を想像しますよね。しかし,実状は違います。
少しの間だけアヤメ平について学習しましょう。

ガイドブックにも書かれていますが,アヤメ平の地名はキンコウカという植物の葉をアヤメと見間違えたのがその由来だと言われているそうです。
そして,360度の大パノラマが広がるアヤメ平は,かつては「天上の楽園」とまで讃えられた美しい湿原だったそうです。しかし,昭和30年代の尾瀬ブームの時に大勢のハイカーが押し寄せ,その結果,自然保護という意識もなかった時代ですから,またたく間に湿原植物が踏み荒らされ湿原を形成する泥炭層がむき出しになり,あっという間に約1haの湿原が裸地化してしまったということです。
アヤメ平では今も荒廃した湿原の回復作業をしています。40年経ってもまだ回復していません。100年かかると言われているそうです。写真は,土留め区画設置の場所です。ミタケスゲの種子を採取しまだ湿原が十分に回復していないこのような場所にまき,種子が雨などで流失しないように板で囲っています。水はけを考慮して穴があけられているそうです。 |